わたしの恋愛はファストフードではない

2020/05/11

 

歩きながら文字打つんしんどいなあ。てか苦手や。なんのために歩いてるん?

 

 


 わたしの恋愛はファストフードではない(2020年4月21日)

 

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これはおうち時間

 

こないだ惰性で関係を持った異性から連絡があり、わたし自身の恋愛観を見直すいい機会だなと思った。というのも、彼とわたしの間で大きな溝がありその違和感を拭えなかったからである。

 

私は男性を楽しませるのが得意だと思う。
他人に対して自己開示してコンテンツ化を図るのとは別に、男性には一種の「恐れ」を抱いている。わたしはもともと男性恐怖症だったのでそれの名残かもしれない。怒らせないように、相手が気持ちよく振る舞えるようにと植え付けられたさまざまな所作が抜けきらないのだ。
単にわたしと年配のおじさんたちの相性がいいのもあるかもしれないが、それは置いておく。

 

こうして行われるセックスというのはある種の解放(Liberty)で、お役御免みたいな部分がある___平たく言えば、セックスはわたしにとって下克上なのだ。復讐の手段であって、快楽やコミュニケーションは二の次ぽい。
つまりわたしと関係を持つだけで「お前もただの男」という証明になり、私の心は愉悦に浸る…それだけで十分だった。
随分ちっぽけな復讐だなと思われてそう。

 

ただ、肝心の男性はというと敗北を感じているわけでもなく、「達成」に近しい感覚を覚えていると思う。

それを見て興覚めとか、萎えるとか、そういう感じ。
最近になって負の感情が上回り、みっともない…と思うようになった。

 

ちなみに私は賢い男性が好きだ。男性に限らず、膨大な知識や力の前にひれ伏す快感は忘れ難い。最近で言えば中国の国力というか人間の持つ力にひれ伏したいと思う。

 

皆一様に「恋人が欲しい」と言うけれど具体性がなくて嫌やわあ、ハッキリしろよと思うことがある。
そういう人は大抵何も考えていない上に、私はイケるかイケないか、みたいなジャッジにかけられているみたいな思考が漏れていて非常に不愉快だ。彼らのゴールは何だ?時折考えるが所詮セックスか共依存関係のどちらかだろうな。

 

そんな事よりもっとロマンチックなものが欲しい__以前日記に「私の行動の根幹には孤独がある」と記載した記憶があるのだけど、それを埋めるのは日常生活を共に過ごすというもので、多分「デート」のニュアンスが近い気がする。私は感受性が高いので、いろんな体験を通して出てくる感想に共感して欲しいと思っている。

え、ちょっと待って文字に起こしてみるとクソつまらんくてビックリすんねんけど。具体例はありません。だって言っても通じへんし。

私が美しいと感じるものを相手が美しいと思ってくれたら嬉しい。さわのさんはキッタネェ中華料理店を気に入ってくれたし、「つまらないクラブでサバちゃんと険悪な雰囲気になりたい」と言ってくれた。私の望みを叶えてくれるのは今の所さわのさんしかいない。それくらい貴重な感覚(普通の人には備わっていない感覚)なんだと思う。

 

そして皆は私の「そんな事より」の内容に、正にそんな事より、と感じているのだろう。

 

ツイッターの呟きまとめ

 

言っちゃいけないことを言う快感ってのは洒落にならんほど気持ちいいんですよ 共有できたらもっと楽しいのにと思う みんないい人ばかりでつまらない
10:56 AM · Apr 12, 2020

 

皆、炙り出されるさまざまな欲求をひた隠しにしながら時を重ねていてすごいよ。内心穏やかでいられない。ジェラシー以外の何者でもねー。
11:39 PM · Apr 16, 2020

 

巷の人々、恋人は欲しいしセックスはしたがるくせにロマンチックじゃない 致命傷 恋人にならなくてもダンスは踊れるのに 勿体ない
12:38 AM · Apr 18, 2020

 

閑話休題 2020/05/11に進行する
二つの文章を一つにしたものなので似通っているところがあるけどご愛嬌ということで。さらに言うと全く意識せずに書いたのにさわのさんについて記述しているところがあってびっくりした。

 


歩きながら文字打つんしんどいなあ。てか苦手や。なんのために歩いてるん?

 

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夜の散歩

 

けっこう遅い夜
THEE MICHEL GUN ELEPHANT のPINKが流れて、あ、ってなってん。夕方のグラデーションにナイフ入れたみたいな曲。ティーンエイジャーの真髄ってコレや、ってずっと思って聴いてた。
10代、人の言葉と音楽を借りてきて「私ってこんな感じー」と叫びたくなるくらいには青かった。文字を書くことを知らなかったし、自分には男がいた(その男と過ごした時間が財産だった)。

 

外出て歩くときは大体夕方から夜の間で10キロを目安に歩いてる。半袖着てるけど夜になれば普通に寒い。裸で布団にくるまってる時は体感温度のパラメータがあっち行ったりこっち行ったりするのになあ。「暑い」剥いで、「寒い」。
ともあれ、クソみたいな田舎に住んでるんやけどさ。暗くて平坦な道を歩きながらスーパー行ったんよ。そしたら、ヴィトンのリュック背負った女の子がご丁寧に髪まで巻いて、その友達とスーパーの入り口で自撮りしててん。
オイここマックスバリュやねんけどとかツッコミしたくなった。が、かく言う私も緊急事態宣言が出て最初のうちはそんな感じやった。

 

あ、そうそう なんのためにわざわざ歩きながら文字打っとんかって話よな。
こんな毎日じゃ、インプットにも限界がある。と、思った。
噛み砕いて取り入れるまで結構な時間かかる。私は多分歩き回って考えてるって気付いた。

わかったことも沢山ある。自分には集中力が無いから、映画館じゃないと映画を満足に見られないこと
何もしてなくても1日が終わること、まああと諸々…

 

 

歩き回って、色々考える。

 

 

で、そのマックスバリュは私の一番好きなスーパーマーケットで、私はスーパーに対して並々ならぬ熱がある。マックスバリュの奥にはハイウェイがあってその辺に沢山ラブホがある。どっかの男と寝る前、良くマックスバリュに寄って私は毎回この場所がとても好きだと言った。

 

今日は1人で来て、まず眩しいなあと思った。胸が熱くなる。気が高ぶってくる。
マックスバリュは広いし品揃えがすごい。スーパーマーケットは幸せの形だと思ってるんやけど、「あ〜、さわのさん」と思った。「もし一緒に東京に行くことになったら、資本主義に怯えましょうね」という言葉を思い出し、私さわのさんのことすごく好きだ、と思った。

 

なんか、はっきり言えないけどさわのさんのことめちゃくちゃ好きだな 生活を共に送りたいとかいつも思う 特別じゃなくて当たり前だったらいいな〜って
Twitterより)

 

そして適当に見て回り、飽きてきたところで店を後にした。
帰り路でPINKが流れて冒頭に戻る。そう、ティーンエイジャーの曲やねんっていうやつ。

 

最初は私の10代に思いを巡らせていたんやけど、マックスバリュでさわのさんのことを考えていたこともあり、途中でさわのさんに寄稿してもらった文章が浮かんだ。
彼女の10代の話で、彼女の変化についての原稿だった。

 

なんとなく、今日の散歩がなければPINKを聴くことなんてなかっただろうし(二十歳になってから初めて聴いたし、10代の頃ラインミュージックに設定するくらい大切にしていたのに存在さえ覚えていなかった)、マックスバリュでさわのさんに対する欲望ってなんだろう?って考えることもなかった。

 

さわのさんから原稿をもらったあの時、私はショウゴたちとニムトっていうゲームをしてて、ながら見で恐縮や、と思いながら拝読したのを覚えている。
日付超える前、ギャーギャー騒ぎながら、さわのさんの原稿を読み、その熱が少しずつ床に逃げ、とうとう体の重さに耐えきれず猫背になってしまった。
そういう感じ さわのさんの文章はすごい。のに、感想が何も出てこなかった。

 

この時にようやく自身に落とし入れるまでがインプットなんだと気付いたし、インプットにはしばらく時間がかかると悟った。

多分だけど、自分は体験として情報を処理した方がいいんだと思う。

 

わー、やっと繋がったー!と思ったら、9.8キロ歩いていた。バス停のすぐ側に公園があって、そこをノロノロと200メートル歩いた。

 

余談

 

歩きながら文字を打ち込んでる途中、向こうから走って来る車から火花が飛んでいることに気づいた。
ヘッドライトに目が眩んで立ち止まってみると、ものすごい勢いで何かがこっちへ飛んできた。ヒョイと交わしてみるとタイヤが通り抜けていった。事故だ!
私の目の前で車は停まり、ひどい匂いがした。運転手に声をかけるか迷ったけど、免許持ってないから車のことはよくわからなんだし、双方怪我してないし、そのまま歩いて帰った。