日記 9月中盤

2020年9月14日(月)

夏が終わったなと思ったのでラフランスとライチの紅茶の茶葉を使い切りました

午後9:57 · 2020年9月14日

ミウと遊ぶ一日前だったのでプランニングの参考に本屋へ行くつもりだったが低気圧と生理にやられどうしても外に出られない。18時くらいにようやく化粧をし三宮へ向かうことができた。本を漁りだしてあっという間に一時間半が経過し、とりあえず家に帰りよく寝た。

 

9月15日(火)

遠出するときは無償にオレンジジュースが飲みたくなる。寒さを感じながら車内に乗り込み、すきっ腹にオレンジジュースを流し込むと小旅行の実感が湧いてくるのだ。

ミウと10時半に待ち合わせをして禅林寺へ向かった。天気も良く、紅葉の青が鮮やかだった。苔の絨毯に木漏れ日が差し込みコントラストが強くなっていて良かった。建物もはだしで歩いて気持ちが良かった。が、生理痛がひどくなりすぎて30分くらいはその場にうずくまってミウに迷惑をかけてしまった…。ミウはどんな場面でも笑顔を崩さない。私が生理でもともと情緒が不安定で、広げられる話題を打ち止めにしたり皮肉を言っても楽しそうにしている。気付いていないのか気にしてないのかわからないけど自分が情けなくてつらい。

河原町方面に戻るために道なりを歩いていると敷居の高そうな湯豆腐の店があって湯豆腐御前が3000円と書いてあった。ひえーぼったくりやんけと言いながらしばらく悩んで「湯豆腐を嗜もう」と言って記念に入店することにした。個室に案内されホスピタリティの高い接客を受けた。精進料理ってこんな感じなのかあと思いながら箸を勧めた。どれも滋味深い味で少しの量で満腹になった。

 食べてすぐではあるが河原町の方で変わった形のケーキを食べた。私は栗とプラリネ(ほんとはプラリネが苦手だ)、ミウアールグレイと木苺だった。マンダリンオリエンタル東京のKUMOケーキに似たところがあり、ここで済ませられたなら東京のは行かなくていいかなとぼんやり考えた。

 

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 せっかくなのでミウに私の孤独とその昇華を体験してもらおうということになりカヒツ館に連れていった。30分後に私も行くから行っといでと言ってしばらく八坂神社をウロウロした。ああいう庭園にあるサ店に行くの好きだなあ金沢の兼六園をぼんやりと思い出した。そして私もカヒツ館で鑑賞した。今回の展示はなかなかエネルギッシュで対峙するのが難しかった。し、カップルが作品を見ずひたすら彼女の写真を撮っていてマジで邪魔だったな…。先に出て待っていたミウに合流し「どうでしたかな」と言うと「たまには美術館もいいね」と返されて敵わんなと痛感した。ミウが眩しくて仕方ない。

 

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 今からどうする?帰りますかという話になりまだ18時にもなってないのに寂しいなあ同じ気持ちではないのかなと「オキニの店があるんだけど良かったら飲みに行かない」と言うと笑って着いてきてくれた。実に2年ぶりにその店に行った。そこでたくさん飲み、食べ、酔っ払い、一人の女性と仲良くなり、マスターの名刺をもらい、あっという間に21時を回った。私のインスタのストーリーにミウが何か長文で書き起こし、「手紙だから別れてから読んでね」と言った。フ~ンなんかおもろいねと思いながら改めて「神戸にもいろんな店があるけどやっぱりここが一番好きだ」と言うとマスターが「あ、思い出してきた、『ワインは良い店で飲まなアカン』って言ってました」と呟き、ア~~言ったなあてか覚えてるんもスゲ~やという感じで収まった。そして時折、ミウにまだ言語化されていない影のかかった気持ちを吐露してしまいそうになり、堪えたり、出されたピッチャーの水を全部飲み干すなど。

 ミウとプリクラを撮った。2回撮った。落書きしながらミウにチューをするとミウが「最低かもしれへんけど思ってることがあって、もうちょっと酔っぱらってたら言えてたなあ」と零した。なになになに~と問い詰めて、そこからは秘密です。あっという間だった。十三でバイバイして、ギリギリ日付が変わる前に家に帰ることができた。シャワーを浴びる前にミウの「手紙」を読み、私はミウとは対極の立場にいるけど、コミュニケーションの方法が結構近しいんじゃないかと思った。ボールを投げる側。喜ばせる側。ミウミウ自身が喜ぶことで相手を喜ばせることができる。私のような「評価」タイプではないので、そこが人間関係の円滑さを左右させているのだろうなと思った。

 

 ここ数日間考えていることがある。お金の事、生活の事、私の孤独の事である。ミウはその悩みからずっと遠いところにいる。悩まないという選択を取れるのが羨ましい。人に必要とされるその個性を伸ばしてほしい。遊んでいるときにワンちゃんみたいやねえと言ったが実際のミウはお姫様みたいで、相手に尽くしてあげたいだとか喜ばせたいと思わせるような不思議な力があるのだ。常にご機嫌で、とても軽くて、ずっと日向にいるみたいな感じ。

 ミウはその個性(愛嬌と定義するには不十分なので個性にした)で悲しい結果を招かないように、飼い慣らして良い所へ導いて欲しい。

 

9月16日(木)

 ネームを進めた。夜、母に京都の写真見る?と聞いてソファに座ると「あんたそんなパンツ履いてたら血漏れるやんシーツとかに着いたらどうすんの?!」と怒られ、言いたいことがたくさん出てきた(もう終わりかけやから心配するような量じゃないし、サニタリーショーツないねんetc.)が、「もう寝るわ。」と言った。母は「え、写真見せてくれへんの」と言ったが「興味ないみたいやし。おやすみ」と跳ね除けて部屋に戻ろうとした。背中に「何で決めつけるわけ」と言う言葉が刺さった。「実際興味ないやろ。じゃあね」

まただ。またやってしまった。

 部屋に戻ってちょっと泣いた。母に飲み発揮される報復は本当に自分の悪いところだと思う。気に入らないことがあったら露骨に不機嫌になったり約束を破ることで「(都合の)良い母」の調教を行っているのだ。この調教の悪いところは_言うまでもないけど_母に非があると、その結果の報復という質の悪すぎるレトリック(レトリックにも劣るけど)があるということだ。治したい。せめて明日謝りたい。そう思いながら寝た。

 

9月17日(木)

 門田と遊んだ。ロイヤルホストでパンケーキとパフェとドリンクバーのアフタヌーンティーセットがあるのでそこで駄弁ろうぜという話だったが結果から言うと行かなかった。

 芦屋でスリランカカレーを食べて芦屋のフルーツサロンででっかいイチジクのパフェを食べた。もともとイチジクとピスタチオのタルトを頼もうとしていたのだが他の席に運ばれたパフェが写真よりクオリティが高かったこと、タルトが品切れだったこともあり「じゃあ、パフェを…」と言っていしまったのだ。チクショー、京都でお金を使いすぎたし10月のお給料はほぼ皆無、加えて東京に行くし誕生日もあるので素寒貧になることは確定しているのに…パフェを…。めちゃくちゃおいしかったし、鉱物を好きなだけ頬張れて幸せだったが、家で母が育てたイチジクの方が甘いなあと思っていると丁度母からラインが来ていたので「昨日はごめんなさい」と送ると「こちらこそ」と返ってきた。

 三宮に戻ってカラオケに行った。1年ぶりだったので全然声が出ないしなんか歌うことを楽しいと思わなくなっていることに気付き結構なショックを受けた。サービスのフレンチフライがおいしかった。学割だったりクーポンだったり新規会員登録などを(図らずも)駆使し2時間滞在で一人あたり500円というプライスを叩き出し我々は驚愕した。そのあと本来ロイホでやろうとしていた作業を好きなサ店で2時間くらいかけてやった。絵を描く友達がおってよかったなあ。

 なんとなくまだ帰りたくなくて鉄板焼きの店にいってお酒を飲んだ。焼き鳥やお好み焼き屋さんは一人では行けないし「酒!!」という感じがして好きだ。友達とじゃないと行けない気がする。モダン焼きをよくわからないまま注文して半分こして食べた。店を出る頃にはいい時間だったのでそのまま解散した。

 

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 飯屋ばっかりあるさんちかを歩いていたが時間が遅くなっていたので途中で閉鎖されていた。出口を探してウロウロすると秘密の抜け道みたいなところからスケボーを持った男の子がヒョイと出てきて私もそれに倣って地上へ上がった。

 家に帰ってツイッターをするとフォロワーさんとラインを交換することができた。私は彼女のことがとても好きで、趣味が似ているところ、マニアックなところ、生活に対する憧れやアグレッシブさを尊敬していた。10月に東京で会う時、彼女の色んな話を全て拾いたいと思っているのでたくさん勉強しなくちゃならないなあと思っている。彼女の近くに住めていて、彼女のコミュニティで、彼女と一緒に生活できたらいいのになと何度も思っていた。最近、それはなんか彼女に「(私の在り様と居場所のちぐはぐさを解決した)正しさ」を感じているからなのではないか?と思い、改めることにした。私は自分で居場所を勝ち取らなくてはならないんだ。

 

深夜2時 ボイスメモ書き起こし

ハア、まだ息が酒臭い やっぱり酎ハイとか安い酒って身体に残るのかな

門田とサヨナラしたあと寂しくてウアーーって叫びそうになったりグッと涙を堪えて歩いていたのに日付超えたらもう絵のことを考えて止まらない 私もっとやれるって (聞き取り不可)_でも昇華でもない 私が良い絵をかけたと思たらそれで良いんやってば

確かに寂しさは永続するかもしれないけど私はそういった瞬間に自己憐憫を感じることがあるしレベルアップを兼ねたセルフケアに励むリマインダーみたいな機能もあって嫌いじゃない

そもそも寂しさを忘れられる時間がある、その前提で寂しさがあるというのはより一層人と接する機会にありがたみを感じるんとちゃうの

自分に秘密はあった方がいい、誰も傷つけることがないならそっと仕舞って置いてさ_(泣く声)