日記 2019年10月15日 火曜日

2019年10月15日 火曜日
わたしの誕生日

 

慎ましく生きようと何度も思った。
慎ましさがいかに大切かよくわかる一日だった。

 

朝起きるとリビングにまだ温かいタルトタタンが置いてあった。
振り返ると母に「お誕生日おめでとう」と言われた。

 

昨日の夜、20歳になったんだとiPhoneの時計を見て思った。
死んでいなかった。本当に死ぬと思っていたのであっけなかった。
体が重かったので逃げるように眠りについていた。
…ということを思い出しながら、昨日買ったぶどうジュースを冷蔵庫から取り出す。
前にイイとこでランチを食べたら飲み放題だったので、小さなグラスで3杯のぶどうジュースを飲んだのだ。
綺麗なグラスに少しだけ注いで時間をかけて飲むことの特別感を誕生日に味わいたかったのだ。
家のグラスに注いでみるとちょうど3回に分けて飲むことができた。
想い出を掬い上げる。

 

部屋の掃除をして、12時くらいに母とランチに行った。
ずっと「高校を卒業したら」「大学に入学したら」「成人したら」と引き延ばされ、近所にあるというそのお店の存在を知らされずにいた私は、正体を目の当たりにしたとき、「ついに成人したのか~と実感した。」

 

母といろんな話をした。わたしも特別な店に母を連れていきたいと言ったとき、
「人生の中で一番おいしいと思ったお店」と言うと、
母は「お母さんはここが人生で一番おいしいお店」と言った。
特に深い意味はないのかもしれないが、すごく切なくなった。

 

どの料理も特別美味しかったけれど、焼き立てのパンと無塩バターがありがたすぎて6個も食べてしまった。慎ましく生きてくれ。

 

食べ終わった瞬間アッサリと解散して、大阪に向かった。
本当はTRANSを見に行こうと思っていたけれど生憎火曜日は定休日だった。
たまたま今日の服に太陽の塔のピンバッジをつけていたので、民博へ向かう際に実物の前を通り過ぎた時の恥ずかしさと言ったらなかった。

 

民博の感想
たのしかった!時間がなかったのでまた行きたい。常設展ものすごく広い。そして日本の多文化性に舌を巻いた。

 

特に大阪には用事がないのでさっさと帰る。
ふと、自分へのプレゼントを買っていないと思ったので欲しいものがないか考えを巡らせてみたところ、よく行く古着屋にあるコート(薄くて緑っぽいちょっと目立つやつ)が浮かんできたので、行くか迷ったけれど閉店ギリギリを攻めた。
すると店員さんがいつもの人ではなく、「あれ、変わっちゃったのかな」と思ったらその人の後ろからお兄さん(いつもの人)が出てきて一瞬にして理解する。「あかんやつや、」と。
そしてコートはなく、いつもなら他に何か探して買っていただろうが、恋人の前で長居はできぬ。
しかもなぜか「ななみちゃんが「さばちゃんって来てますか?」って言ってた」と言われ背筋が凍った。しかもそいつがコートを買ったらしい。
マジ?私この店のことをSNSに載せたりしていないのだが。
ともかく変な話は避けてはよ退散しようと思ったのに墓穴を掘りまくり、まるで逃げるかのように店を後にした。
小西さん。慎ましく生きようね。

 

家に帰るとケーキがテーブルの上に。父はいつもTAKANOのケーキを買ってくるのだけど、今日はアンリだった。えー!
そして待ちに待ったイクラ丼…うれしい、おいしい。
ケーキにろうそくを立てて家族で歌った。楽しかった。

 

おなかいっぱい食べた後に撮ってもらった写真を見て驚愕
なんだこの肉団子は!
そこから妹にたくさん私の写真を撮らせた。
いや~脳が補完しているんだろう。こんなひどい顔面でグイグイいってはいけない。
慎ましく…

 

あ、そうだ。大学院に行きたいと母に言ったところ、支援はしてもらえなさそうだったので卒業までに300万を貯める計画が発動した。
一ヶ月に12万ずつ貯めなければならない。並大抵の努力じゃ叶わないだろう。
夢のために慎ましく生きるのだ。

 

てなわけで、大人になった暁には社会的責任を負う義務があるので、発言や行動に慎ましさを持たなくてはならない。
今までの私なら欲しいものは這ってでも手に入れたいという強欲な精神を存続させていたかもしれないが、大人になったら訳が違う。
あとは「誇り」
誇りがなければこの時代は生きていけない。何事であっても。
それは「やりがい」からくるものなのかもしれない。
ともかく、慎ましく生きる場合他人に評価される機会が減ると思う。自分で満たしてやらなければ。

 

あ~、「当たり前」に感謝しないといけないなあ。
やっぱり親…。本当にありがとう。


お風呂から上がって、すっぽんぽんのまま猫に触れるといつもは噛みつくのに喉を鳴らして目を細めていた。いとおしい。

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これはきょうの猫ではない。いつもこんな感じ。

明日も頑張ってね。