日記 2020年10月9日 金曜日

日記 2020年10月9日 金曜日

 

 台風のせいで近所の金木犀の花が一気に散ってしまい、かなりショックを受けた。雨が上がると、3~4軒はなれた私の家の駐車場の隅っこにあの綺麗な花弁が溜まっていてちょっと嬉しかった。

 

 ヒプノシスマイクのガチャガチャで推しの白膠木簓を引きたい。そのためにはガチャガチャを探すところから始まる。アニメイトなどの店頭で売っているものは消費税がついて440円。一方ガチャガチャでは400円だ。三宮から難波までガチャガチャを見つけるたびにそのラインナップをチェックしていたがヒプノシスマイクのそれは全くと言っていいほど見つからない。よく調べてみると今年の7月から市場に出回り始めたらしい。覇権ジャンルということもありすぐにガチャガチャは無くなったと思われる。

 ということで、私の家の近所にある「田舎」を凝縮したようなスーパーマーケットでのみそのガチャガチャが現存している。このような田舎では人気がないのだろう。本当は人目を気にせず永遠にガチャガチャを回したいが、そのガチャガチャは家電量販店の入り口からすこし離れた場所にあり、具体的に言うとスーパーマーケットの入り口付近でありながら店の内側にあり、家電量販店の行うイベントや勧誘のためのスペースに設置されている。つまり、人が大量に行き来し、さらに店の人間が私を通行人ではなく「ガチャガチャを引いている人」と認知できてしまうのだ。ガチャガチャはいつだれが引いているのかわからない。そもそも白膠木簓がまだ残っているかどうかもわからないので、出るまで引きたいのだ。

 

ということで、赤信号は皆で渡れば怖くないという法則に従い、仕事終わりの三浦と落ち合うことにした。仮面ライダー一番くじで3万をつぎ込んだ三浦なら私の欲望をわかってくれる。私の喜びに寄り添ってくれる。

 

仕事終わりの三浦はくたびれた顔をしている。お疲れのところ申し訳ないが早速例のスーパーマーケットへ向かった。するとどうだ!スーパーマーケットの営業時間は22時までであるが、家電量販店の営業時間は19時までだったため、ガチャガチャは店の中にしっかりとしまわれていたのだ!ガチャガチャは自動販売機とは違う扱いだったのか。このままでは帰れねえと言い、夕飯を摂ることにした。お好み焼き屋さんや焼き鳥はどうかと言ったがどうせなら晴れとる日がええなあと言ってスシローに行くことになった。

 

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スシローに着いてから、なぜよりによってヒプノシスマイクにハマってしまったのだろうかという話をした。きっかけは好きなラッパーが楽曲提供をしたことと、オオサカディビジョンが現れたこと_そして、ゴリゴリの「性の消費」を体験してしまったこと、なんとなくSNSにアップしたヒプノシスマイクの絵がおバズり申し上げてしまったことなど、様々である。

 

メモ

マジで正真正銘オタク向けコンテンツってすげえや 人生がこんなに楽しくなるとは

今までのジャンルって「私」が人生の主役で、周りを彩ってくれるものだったからオタク目線での消費って不完全燃焼みたいなところがあって、正真正銘オタク向けコンテンツはもうお前が世界一 私は金を払ってひれ伏すしかないんだよな

午後0:34 · 2020年10月8日

 

ヒプノシスマイクにハマったのでほぼほぼ人生初のソシャゲにも手を出した。ガチャが一回回すのに3500円くらいするのにドン引きした。しかも欲しいカード?は約束されていない。博打じゃねーか!無課金勢としてお金の代わりに時間を費やしてジェムを貯めているが、あっけなく結果発表(?)されていくガチャにかなりの恐怖を感じたりした。SNSをチェックしてみると私がケチっていた3500円なんて消しカスみたいに感じるほどの重課金をしている人たちがたくさんいてウワ~と思った。

「だってさ3500円あったら良いリップとか服買えるやん」と言いながら300円皿の穴子を頼んだ。「そのうち服我慢したらガチャ回せるやんって思うようになったら終りやからな」と三浦は言った。スシローのテーブル席はなんだか小さな個室みたいで好きだ。

ついでにオタク社会の話をした。ヒプノシスマイクにハマったことで「わたし」と「オタクの私」は違う人物というか、違う社会を生きているから、一つの人生軸で構成されていないのだ。例えば、先ほど挙げたソシャゲの話でいえば、半日を費やしてレベル上げを頑張った時間は、「わたし」の人生軸には換算されない。逆に、「わたし」が一般人として休日を満喫した場合、「オタクの私」軸では時が止まっていることになる。二つの社会を行き来し、浦島体験の連続になるのだ。どうしてオタク社会は一般社会と相容れないのだろうか。やはりそれは先ほどのメモにある通り、人ではなくオタクとして_人権がなく、有象無象に過ぎないような扱いがまかり通っていることが理由にあたるのではないかという話をした。

 

ところで、三浦に久しぶりに会えたのでたくさん構ってくれと言いまくっていたが依然三浦は塩対応なのである。私が盛大に誕生日を祝ってから急につれなくなったのでマジでコイツと思ったが別にお返しを約束してほしくて祝ったわけではないので飲み込んだ。

インスタにアップする用の写真を撮っていると三浦の取る私がブス過ぎて思わずギェーと言いそうになった。それに比べて三浦は喫煙してて私よりもあんまり容姿に執着していないのに様になっているのがナンデ~とおもう。

オタク人生は勘弁やなあという話をしつつ、三浦はYouTubeだかなんだかで好きな芸人の配信をチェックをしていた。私の話を聞いてはいるけど、本命はそっちなんだろうなという感じがありありと伝わってきていた。「まだ帰りたくない」「いや、帰るから」わかっとるわ。帰らん奴がどこにおんねん。せっかく会ってるのに三浦との心の距離がどんどん離れていく感じがして、私って何?というセルフツッコミを心の中で入れた。

 それでも、三浦は優しい。ていうか拒まない。三浦の私に対する信頼はきっと厚いし、そのおかげで今こうしてスシローのラーメンと混ぜ蕎麦を半分こして食べることができる。全肯定で相手に快感情を与えるミウとは違い、三浦は受容で相手に快感情を与えている。時間も時間なので、その日は解散した。私も三浦もたくさん食べた。

 

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蟹の混ぜ蕎麦ということで、本物の蟹味噌食いて~と思った。ラーメンのがおいしかった

 

その日のツイッタ~は荒れに荒れていた。以下コピペ

 

今日三浦に撮ってもらった写真がブスすぎて、私いつもこんな感じなんだ、コレで愛嬌無かったらマジでやばいよなあ、三浦はしっかりしてて綺麗でいいなあ、大切なものが失わないものばかりでいいなあと久しぶりに三浦を遠く感じたりした(全部言った)

ブスだからメイクも濃いし髪の毛も綺麗にしなきゃいけないし服にも纏う匂いにも気を使ったり体型だけでも努力で変えられる部分は鍛えて性格も慎重に作って自尊心の基盤をオタク趣味で補って悪い印象を作らない為に充実した生活を送っているように見せておいてこのザマですよ

私は三浦と一緒にいられるのすごく楽しくって嬉しくって、でも三浦は人の事は割と見たままな感じで、三浦の大切なものに膨大な時間とお金と情熱を注ぎ込んで、それでようやく私の存在がプラスアルファという枠組みにいるわけだから、私も出来たらそうしたいけど三浦のこと大好きなんだもん…

もっと一緒にいたいと思う自分と家帰って推しのチェックするタスクがある三浦の充実度ってそこだけで比べたら私の方が可哀想な感じ、だけど別の部分はさ!みたいなことを、そもそも三浦は考えてなくって、その不干渉さに伴わない交友関係の円満さと、そのルックスに心底嫉妬する 大好きなのとはまた別

普通の人になるために奔走した後にようやくオタク趣味に手を出せる私と、オタク趣味を主柱に生活しながら生活をこなす三浦の、結果(総合評価?)が逆であって欲しかった訳ではないですが普通に総括して自分ブスすぎワロタです完

 

私は一般的なコミュニケーションをとる。自己開示と自己呈示、返報性の重要さも理解している。というか、行動の根幹が寂しさなのでコミュニケーションを怠れば寂しさをカバーできないので、わたしのその辺の能力はかなり高いんだと思う。

一方で、私は三浦のことをよく知らない。三浦もコミュニケーション能力がかなり高く誰からも好かれているが、自己呈示と自己開示をなかなか行わない。つまり、受容と肯定、返報性でコミュニティをこなしているということになる。一般的な質としてはいまひとつ欠けるものがあるけれど、私含め三浦の話し相手は「良い気分」になるのでなかなかそれに気が付かない。

また、三浦の行動の根幹は明らかになっていないが_少なくとも、寂しさや孤独のソレではない。そもそも、三浦は質の高いコミュニケーションをそこまで必要としていないのではないだろうか。もらえるものはもらって、楽しめることは楽しんで、でも三浦から相手にボールを投げることはないのだろうな。私とは違うのだ。求められる人間と求める人間なので、私がしつこく遊びに誘って、三浦がしゃーないなとそれに応える形でないと関係が成り立たないのだ。

 

なんかなあ。と思いつつ三浦に「今日のこと日記に書いていい?」とラインを送ると、二つ返事で快諾してくれたが、読むかどうかはわからんと返ってきた。

「一応マナーやからね、あと、三浦が人に興味ないのわかってるし、読んでって事じゃないから安心してね!」

随分棘を含んだ物言いになってしまったな。と思ったが、割とすぐに返信が来た。

「人に興味はないけどサバの文章は読みたいと思うよッ!」

完全に気を遣わせてしまったな。とりあえず今は頭を冷やして余裕を持ちたい。だって、三浦といると楽しくってつい食べすぎる。いつも一人でスシローに行くときは大体1000円前後だというのに、今回は1600円だった。

 

家に帰ってからツイッタのフォロワーさんとヒプノシスマイクのアニメを通話しながら同時視聴して楽しんだ。文句なしに面白かったし、祭りみたいになってて大手ジャンルってすげえなって思ったし文句なしに楽しかった。そこから3時くらいまで眠い目をこすりながらいろんな話をした。気がかりなのは、件の交換する予定の性癖本の進捗だ。実を言うと完成できませんでした★テヘ みたいなのでも許されるかなと思っていたけどアンさん(通話のお相手)は結構しっかりとしたビジョンを持ってはって、こらアカンわと思った。頑張らねば。

東京旅行は最大限に楽しめるように不安要素をどんどん消していきたいな。準備がたくさんあるし、そのあとの謙虚な暮らしを一層楽しむためにも豪遊しなくては。

 

ところで、最近初対面の人間によく顔面の指摘をされるのだけど、それが大体「顔」で、要約すれば皆一貫して可愛げのある阿保面だと言うのだ。最近になって少しづつ自分も一般人の装いができるようになってきたかな~と思っていたところでこれだった。死んだ目から脱出したところで上の空フェイスなんはどうなん?わら

強い顔面が似合わないのだ。結局、阿保面というのは敷居が低いゆえに人に利用されやすいしナメられる。チクショ~

 

収まりつかんくなってきたからそろそろ寝なくては。明日はなにをしようかねえ。