日記 2020年10月8日 木曜日

最近のこと

 

狂ったように絵を描いていた。が、もはやそれが正しい行いかどうかわからない。2週も授業をサボり、働きもせず、ろくに家を出ずにやるほどの価値があるのだろうか。

将来やお金の不安で日中は常に落ち着きがなく神経が過敏になっている。以前は夜が怖かったのに、不安から逃れやすい環境だと気付いてからは毎日夜更かしをしている。時が止まったように感じて、期限が切れていくタスクや身体のこと、セルフケアを怠っている事の罪悪感が緩和されていく。加えて、日中無駄な時間をうだうだ過ごしたくないので徹夜をすることで正午に起きることができるのだ。明らかに破綻しているし、破滅の一途をたどるだけの生活だが、私にとってはいささか合理的だった。

 

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暴食の化身

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ディスコ放ってミナミの定食屋で食べたハムエッグを思い出しながら

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家で一人ご飯を食べているときは大体裸だけど最近寒くて限界近い


 最近のことでいえば、TENETに心を鷲摑みにされている。簡単に頭をぶん殴ってくれるコンテンツほどありがたい物はないし、今の世界情勢を鑑みて(使い方あってる?)、このような機会は徐々に減っていくのだろなと思った。

ところで、私の性癖がTENETのおかげで明らかになった。「人々が結束した力」を具体的にしたもの_国だった。TENETのエンドロールで各国ごとにクルーが紹介されていたのだけど、その「イタリア」だとか、「ウクライナ」だとか、そういう字面に滝のような涙が出たのだった。ついでに言えば、私が大好きなロンドン五輪開会式は涙なしには見られない作品(?)だが、友達はわからないという。

「国」を感じさせるような創作って何だろう?やっぱり私は「体験」を消費する人間で、自己生成はちっぽけな絵と自己分析が関の山ということになる。慎ましく生きていかなければならない。

あ、そうそう、ふっつうにリアルで知り合った人たちはTENETは微妙とのことだったけど、ツイッタから友達になった人たちは総じてTENETは良い!と言っていたのでやっぱり自分の好きなように環境を操作できるSNSってちゃんと結果がついてくるんだなとしみじみと思った。

 

 印象的だったことは、バイト先の友人たちとはじめてバイト先で食事会をしたことかなあ。たくさんサービスしてくれて嬉しかった。アルバイトとしての目線と、客としての目線は全く違うんだということがわかったし、ここに居る人たちは優しい人ばかりだなと思った。

 

 

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おめかしして一等地で豪華な食事をするのは煌びやかだなと思った

これオモロいん私だけなんやけど、シモジョーさんが「こんなに残して!農家さんに謝り!」ってしつこく言うからスープは飲みます、すみません泣って言いながらスープ飲んでたら「食べんでいい!捨ててまえ!そんなもん」って急に手のひら返ししてきて、コレ思い出し笑い1週間いけるやつと思ったね

午前0:48 · 2020年10月7日·Twitter for iPhone

 

金木犀が咲いている。深夜三時に猫が私の部屋を訪ねてくるので、ベランダで月光浴をしながら金木犀の匂いを楽しむのが夢みたいで本当に幸せだなと思う。金木犀は自生しない(人の手で植えられているものしかない)らしいので、近所の家に感謝したい。

毎年金木犀が咲くとそろそろ誕生日だな~と実感する。冬の気配はまだ感じず、実りの秋だけ、ゆっくりと深い時間が流れていくのを全身で感じられてとてもうれしいのだ。

 

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 あとは、久しぶりに学校に対面授業を受けに行ったのだけど、5回くらい足を運んで実際1回くらいしかちゃんと受けてない。原因は自分のウッカリミスと事前準備の怠りである。

 とはいえ対面授業は一部なので毎日学校に通っているわけではないし、当日中に授業を受けて課題を出せという決まりもないので、最近は寄り道して帰っている。これがなかなか楽しくて、やっぱり定期買ってよかったなあと思うし、これが時間を持て余した大学生(という括り)の醍醐味だよなあ。とおもう。途中下車は刺激がいっぱいだ。知らない商店街でパンを買ったり、会話をしたり、お気に入りの場所を見つけたりするのが楽しくて仕方ない。毎週木曜にはクレープを食べる。調べたり、調べなかったりで毎回違うところでクレープを食べるが、食べながら歩くと、その味も相まって街の感じがよくわかるのだ。そして、毎回赴いた土地で散策をしながら、私がこの町で一人暮らしをしたら…という妄想をするのだ。私の希望は、周りに商店街があって、海に近いところ。小さな飲み屋と、おいしいフードが出る茶店があったら大満足だ。いずれにしても、神戸から離れたくないのだな~。

 今日は長田をあるいた。お目当てのクレープ屋さんは建物の中にあって、買ったら店内の椅子(と言ってもかなり狭い)に腰掛けてそのまま食べるのが主流らしかった。わたしはクレープのホイップに並々ならぬこだわりがあって、フランチャイズの店ではカスタムが難しいので、こういうお店が本当にありがたい。長田のお店は、見た感じオモチャのクリーム(植物性のホイップ)ぽかったので、クリームミルクというのを頼んでみた、ホイップとコンデンスミルクだけのシンプルなやつ(というか個人経営のクレープ屋さんはシンプルな組み合わせばっかりなのでそこが好きだったりする)。

 カロリーの暴力はうまかった。店番をしているおばちゃんがすぐに近くの椅子に腰かけて常連のおばちゃんと談話している。ウマウマと思いながら食べていると鞄にホイップがべちゃりと着いて、「ア~」と言うと、店の方がすかさず「やっぱり落としたね!」といってウェットティッシュを渡してくれた、やっぱり、というのはこの間抜け面のことだろうか。でも、笑いながら美味しかったです、御馳走様でした。と退店できたので、やっぱり下町は暖かいよな~と思った。

 

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いかにもローカルな感じが愛おしい

 

 散策を続けていると銭湯や昔からある外観のかき氷屋さん(中に老夫婦がいた)があって、入店するか迷ったが、こんな寒い雨の日に風呂入ってかき氷食べてから山を登って帰るのは得策ではないよなと思い次に回すことにした。

 

総括して、やはり季節を感じることを己の生業にして生きていくことが私の幸せなんだよなということです。生産性なくって、生業と呼ぶには不確かすぎる。でも日本で季節を感じる文化ってたくさんあって、それをこなすのはなかなか難しいのだ。絵も描くけど、私が本当に私でいられる時間_外界とのつながりを感じるために、それなりの余裕をもって日々励んでいきたいと思った。