日記 2019年11月13日 水曜日

2019年11月13日 水曜日

 

昨日の夜から日記を展開することにする。
労働からの帰り路に、今日はクラフトワークを聴いて、石野卓球のインタビューを読もうと思っていた。ので、実行する。

 

寝ようと準備しているとき、木曜日に会う予定のナツさんに「フェミニズムのプレゼン楽しみにしてますねー!」とリプライが来て、もうコレ何回目やねんとホトホトうんざりした気持ちになってしまった。(そして嫌ですと返信した。すまへん。)

 

そこで何となく気づいたのだけど、うんざりしつつ、私は人に喋らすより自分が喋った方が楽なんだよなと思った。
そして今までに何度も同じ話を相手にして、「サバちゃんって色々考えているんだね」と称賛されるだけの食事を何度も繰り返してきている。そこに私の収穫は何もない。
ていうか、ナツさんに限らず、「おいしい店教えてー」「フェミニズムの話聞かせてー」「おすすめの美術館教えてー」などの言葉、もう慣れっこだったけど流石にしんどいんだよな。

 

ツシマさんの名言、「知識は公共の物」を繰り返し呟いてみても、私はどうして頑なに知識などを譲れないんだろう。
多分釣り合ってないんだと思う。色々ね、いろいろ。
具体的に言うと、「ああ、話してよかった(教えられてよかった)と思った試しがない」ってこと

 

しかし、常日頃友達が欲しいと言う割には相手に期待せず、人の話を聞きだすくらいなら私が話して優越感を得た方が良いんじゃないかという思考回路が出来上がっていることはわたしの落ち目だ。
私が欲しい友達って私よりスペックが高くないとダメなんだ。
ああ、なんてことだろう。

 

ただ、そういう考えに至るまでに私は何度も対話の実現を目指して実践する日々を送り、惨敗し、何の成果もなかった背景があることを忘れてはいけない。
相手に期待するほど空虚さが増して、そして、相手にとって私の話は手軽な勉強ツールの一部であり、珍しく面白いだけで特別ではない。ただのオモシロ消費コンテンツと言ったところか。
私自身がそれに気づきたくなかったのである。

 

同世代の友人と、世間話や流行の話をダラダラしたり、パーティーでお酒をあおって「イェー」みたいなノリを私自身が楽しく感じないものだから仕方ないのかもしれない。
私のしたい話ってキャッチボールが難しいのかもしれない。

 

ふと、坂本先生のことを考える。こういう時に先生が現れるのは「どうしたいか」より「どうなりたいか」という気持ちが表出しているからだと思う。
先生に「どう考えるか」と心の中で問うて、また私に戻ってくる。

 

ああ、じっさい坂本先生に聞きたいことがたくさんあるけど、個人的で社会学には全く関係ない。私は先生の思想とか、基板とかをインプットしたいんだと思う。
社会学を勉強したい理由に「先生への好意」は含まれないけど、私が私であるために坂本先生を知りたいのかもしれない。
先生はわたしに対して「教師冥利に尽きるから」という理由で親身になって勉強を教えてくれる。あと先生が昔、私と同じように教えを乞う時期があったからだと言っていたな。
すごくありがたい。

 

しかしよ、私が先生に思いを馳せたり、気ままに社会学を勉強しているコストと、先生が私のためだけに行う授業の内容を選考しているコストは全然違う。
コストっていうかコストパフォーマンスかな?
私の頑張りが坂本先生に還元されていないんだな。
そこに個人的な結びつきはないから。

山口先生とはシスターフッド的な個人間の結びつきがあるけど、坂本先生にはない。
だから…ってわけではないけど、ともかく、先生の収穫がない。件の「教えてよかったー」を先生は感じられているんだろうか。

 

なんで私と先生はこんなに違うんだろう、先生をすごいと思うなら私だって惜しみなく自分の持つ知識を人に共有してもいいじゃないか。

 

たぶん、私は他者の存在を通して自己の在り様を模索している。
先生はわたしにとって極めて稀代なレンズなんだろな、のぞき込んで、私も達観したいんだろうか。

 

はあ~、どうしてなかなか、いくら先生のことを尊敬していても私は先生みたいにはなれない。
なんであんなに品があって欲がないように見えるんだろう。
人は尊いとどうして言えるんだろう。先生が発する言葉をわたしが真似たらきっとただの綺麗事になってしまう。先生の言葉はきっと自分に嘘がないからきれいごとに聞こえないんだ。

原発の事だって、「縮小・廃止派」と断言した先生は、どういう風になにをしたら「実現が可能になるか」とか、具体的に考えられていて、理想論じゃないんだ。
私は、私の発言に願望や矛盾が混ざっていて、やましいなと感じているんだと思う。先生とは程遠い。

や~ん、泣いちゃいそう。泣いとります。この話自体なんの生産性もなくって。

 

今気づいたけど、この日記を読んで得られる情報って、私は欲深くて、腹黒くて、意地汚い、人にやさしくなくて、「いいなーいいなー」しか言っていない、無いものねだりの人間だということじゃないか。やだ、泣きそう。いや、泣いとるねん。もーー

 

もーーーー!!!!!!!!!!

 

悔しいなあ。

 

先生へ
読んでたらどうしたら先生みたいになれるか教えてください。ん?また頼ってるな、自分で考えます。

 

あ、待って、いや、あのね、これ先生に直接向けて書いてるわけじゃないんだぜ
こないだのあれはもうはずかしすぎてしぬかとおもった。

 

あ、で、やっと日記に入るわけなんだけど、もう書くことがしんどいので目立ったことだけ書く。

 

今日すべての講義を終えた後ヤマダさんといろんな話をトータルで4時間くらいした。
普通の人には話せなかったことや言いづらかったことを満足するまで話せてうれしかった。
この日記を読んでもらって意見をもらったりした。
ヤマダさん曰く「いいとこだけ搔い摘むのがよくないんだよ」とのこと。
他にも難しい言葉を教えてもらった。悔悟の念。初めて聞いたぜ
ヤマダさんが近況を話してくれたのがうれしかった。

 

労働の前にファッションセンターしまむらに行ってセーターを買った。なんでこんなに安いんやろう、戻れんくなる~
頭の回転をフルにして慎重に「安く見えなさそうな」服を選んだんだけど、明日になってなんか微妙だなとか思いませんように。

 

トイレで歯磨きをしていると隣にクソでかいゴキブリが鎮座していて本当に無理だった。
急いで荷物をもってトイレから飛び出したはいいが歯ブラシを咥えたままでしばらく街をウロチョロしたのが恥ずかしすぎて死ぬかと思った。

 

労働が終わって終バスが間に合わないと思って母に迎えに来てもらったのだけど、実はバスはまだあって、私が車を運転する側なら悪態をつくだろうに、母は「この時間やとギリギリあるんやね、覚えとかなあかんなぁ」と言っていて、私はやっぱりまだまだだめだと思った。

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誤魔化し精神でジョンレノン

周りに感謝しなければならないのだ。もー。はやく一人前になりたい。