日記 2020年7月7日 火曜日

日記 2020年7月7日 火曜日

 

七夕だ!普通に朝から働いてたわ。それらしい会話もせず、毎年晴れないし切ないわね。

私的七夕イベントの一環として毎年JRなどの駅に置かれている短冊に願い事を書いて笹に吊るなどしていたが、今年は設置すらされてないんだろうな。
たしか、去年は「めっちゃ楽しい夏」と書いた。雨の日の植物園、門田とアジサイを観に行ったときのことだ。

風物詩のにゅう麺も食べられなかった。労働は有益だけど、それ以上に生活の感度が一気に下がるのがつらいなと思う。社会人の人々が口をそろえて「1年がめっちゃ早い」というのは多分こういうことなんだろうな。働きたくね~よ。

 

昨日の晩、デニーズのメニューをチェックした。私はデニーズのサンデーがメチャクチャ好きだ(ブログ「ファミリーレストラン愛)参照)。

実は、新型肺炎の影響でデニーズはマンゴーフェアをすっぽ抜かし2か月?3か月くらい抹茶フェアだったのだ。私はそこまで抹茶が好きじゃないのでデニーズに足を運ぶたびにヤキモキしていた。
ようやく新しいフェアが来た!なんと、桃だった!しかも、7月7日より実施だったのだ。あまりの嬉しさで眠れなかった。溜まった課題もあったし、明日は労働終わりにデニーズに行こうと決意した。

 

今日さコンビニで値段見ずにお昼買ったら800円くらいしてビックリしちゃった
べつに800円自体は安いんだけど800円円の他の使い味を考えると損したな〜と思って
という話を母にしたら明日のオベント作ってもらえることになった やった〜
午後11:15 · 2020年7月6日
Twitterより)

 

朝、母が6時半(私が家を出る時間)に起きていた。昨日「あんまり期待せんといて」と何度もぼやいていたのでそういう予感はしていた。久しぶりのオベント、敵わず。

 

父がなぜか車で駅まで送ってくれた。低気圧と濃い霧でしんどかったのでたいへん助かった。余った時間、コンビニでサラダを買い休憩室で食べた。味が濃いな~と思った。

 

労働中、お客様のお召し物が私と同じものだったので仰天した。栄町の古着屋でヴィンテージ品として売られていたワンピースだったからだ。あれ、やっぱりヴィンテージじゃないんだ~と呆然としたが、気にしないことにした。私もそろそろ着ようと思えてなんだかよかった。

 

また労働中、瀬川さんにサンデーの話をしたら「桃アレルギーなんです」と言われて咄嗟に「ごめんなさい」が出てしまったのがずっと引っかかっている。なぜ反射でごめんなさいと出たのかわからなかった。
良かったらどうですかと誘ってみると二つ返事で同行してくれることになった。労働が終わり次第瀬川さんとデニーズに直行した

東山商店街を通ってデニーズに到着して、メニューのサンデーの構成をみてウットリした。速攻で頼んでお話もほどほどに一心不乱に貪った。ああ、働いててよかったようと言った。
瀬川さんは抹茶のミルパフェと明太マヨのポテトを頼んだ。

しばらく話し込み、楽しいな~と思った。というのも、人と恋愛の話をする機会があまりなかったからだ。食べて話して満足した。
労働先で何度も顔を合わせているのに、彼女自身のことを何も知らないという不思議な距離感にウケた。自己開示/自己呈示を徹底してしまう癖を再び意識してしまったが、あっという間に2時間?が過ぎて安心した。
瀬川さんが帰った後も一人で残って20時くらいまで課題を片付けた。

 

途中、ショウゴから連絡が入り急きょ木曜日に千と千尋の神隠しを観ることになった。まだ実家に帰ってないんかいと思った。
しかしまあ、今週来週と予定が詰まりすぎている。年一回あるかないかの忙しさで身構えてしまう。貯金があるしと思ってあんまりお金の心配はしていないが、授業や課題、ブッキングをどこかで蹴ってしまいそうでそれが怖い。忙しいのは充実していて楽しいのだけど、タスクをこなせない罪悪感や水を差さないように気を張ったりなど、何かと疲れる。でも、せっかくだし無駄がないように楽しみたい。
とりあえず私の体型に合うスカートが欲しい!

 

そうそう、桃サンデーの感想を…プラムのシャーベットが思ったよりおいしくて良い!と思った。途中でナタデココが入ってたのはウームと思ったけど、真ん中にライムのクリームがあって爽やかで飽きなくて最高においしかった!
桃サンデー以外にも桃のクレームダンジュがあるので次はそれを食べたい。お会計の時に桃サンデーのスタンプカードを渡された。9月6日までに4回頼めば1個無料らしい。
ムジカティーの20枚に比べたらなんて容易さだ…。余裕だぜ。

 

閑話休題

 

自分の名前は桃花と書いてももかと読む。普段はサバちゃんと呼ばれているので「全然関係ないやん」というツッコミを度々頂戴する。
中学生まで桃花という名前がコンプレックスだった。「モモ」という語感が丸い顔によく似合って非常に醜い。もごもごしていて言いにくいし、綺麗な名前じゃないからだ(綺麗な名前はラ行が含まれている名前を指す)。

 

昔から名前を呼ばれるのが嫌いだった。高校でサバというあだ名がついて本当にありがたかった。3年間サバと呼ばれ続け、いつの間にか桃花という名前を特別に扱うようになっていた。できるだけ他人に名乗らず、呼ばせずを徹底した。

桃花ってマジで本名なんだなと実感したのは、当時の彼氏に名前で呼ばれた時だった。「もも」と呼ばれたことはあっても「桃花」はなかなかなかった。家族さえ「もも」呼びだった。
「桃花」の「か」のアクセントの響きが気に入った。「もも」だと卑しいが、「桃花」だと途端に瑞々しくなる。本当に花が開いたみたいだなと思った。まあ私10月生まれなんですけどね。ガハハ

 

大学に入ってから「桃花」を名乗るとき、「良い名前でしょう」と付け加えるようにしていた。すべてのひとが「そう思う」と同意してくれているのが嬉しかった。

 

新しい労働先で上司に「何て呼べばいい」と聞かれ「サバでお願いします」と返すと、「俺、元からあるあだ名で呼ぶの嫌いやねんよな。よし、桃さんでいこう」と言われ、ショックを受けたのを覚えている。
名前って呼ばれるためにあるもんな…という再認識と、私の名前って別に特別に扱われへんねやという軽い衝撃だった。
ここで拒絶したらどうなるんだろう、と考え、「桃さん」を受け入れた。

 

しばらくして労働先で「もも」が浸透した頃、私の自己肯定感は上がっていた。
ずけずけわたしのコアである「もも」をさまざまな人に呼ばれ、特別の乱用が繰り返されたため「なんだか可愛がられている気がするぞ」と錯覚するようになったのだ。
「桃花」のどの部分を呼ばれても心を鷲摑みにされる。毎回現実とのギャップに萎縮してしまう。

 

そんな中、今朝8時ごろに忙しさでばたばたしながら、最近知り合った上司に「小西さんって下の名前『桃花』っていうんだね」と言われてギョッとした。「そうなんです 良い名前でしょう」といつものように返そうと発言するよりも先に、「すごい良い名前だよね」と遮られた。

一瞬で思考が止まった。

私は興奮気味に「そうなんです 良い名前ですよね」と言い直した。「俺子どもが生まれたら名前に『もも』って入れようと思ってて」と言われ、忙しさのため会話は終了した。

 

言葉の真意は定かではないが、わたしの中の「名前観」が他人と合わさった初めての出来事だった。あまりにもスマートで、カッコエ~と一人で痺れていた。
本名に対する苦手意識からある種の解放を受けただけでも、七夕をふいにして働いた価値があったな。そのあとに食べた桃サンデーの愛おしさは確実に自己愛であっただろう。

 

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桃と思いましたか?違います