日記 2020年12月27日 日曜日

日記 2020年12月27日 日曜日

 

最近眠れない夜が続いている。布団に入った瞬間は睡魔の波が来るというのに、それを逃すと途端に意識がしっかりとした暗闇に包まれ、行き場のない不安で心がめちゃくちゃになる。夜は嫌いだ。もっと、冬が嫌いだ。活動の可能性が狭まってしまうのは夜だったらまだ許せるが(眠いし)、日中さえも難しくさせるのが冬なのだ。寒いから良いやという妥協の選択肢を増やしてくる。寒さが孤独と、貧しさと、飢えと直結する。緑がなくいつも寂しい情景ばかりだ。誤魔化そうとして欲が出る__ぶっちゃけクリスマスも年越しも正月もバレンタインデーも、そういった「なんもなさ」を紛らわすためのイベントだと思う。

 

3時を過ぎて眠るのを諦めた。Instagramを開くと光尊が新しいEPをリリースしていた。光尊とは高校からの仲になるが、私が大学に進学してからあまり馬が合わなくなった。闇鍋をしようという話になったけどいざ予定を立てるとなったとき、冬季鬱が重なり私の方から既読無視をしてそこから連絡を取っていない。絶縁宣言をする程の仲違いとかではないけど、自然消滅に近いなんらかの気まずさがあり、もう一年以上連絡をとっていない。

Apple Musicで音源を聴いた。ヒップホップのことはあまり詳しくないから大したコメントはできないけど、情熱的ではない、普遍的な愛さえ与えられなかった光尊の痛々しいほど切実なメッセージを受け取ったような気がして、私ではない誰かに、抱きしめてもらえたら良いのになあと思った。以前の日記に書いた記憶があるが、光尊は本当に不幸に愛されている男だと思う。その居た堪れなさについ私に何か出来ることはないかと考えるが、今の私にはその覚悟と責任と__再び連絡を取るほどのエネルギーは残っていなかった。

 

絶縁状態から復縁するのは相手の人生背負うのと同じなので、その覚悟と責任は私にはないからここで祈っておきます

Twitterより)

 

結局朝起きていつも通り出勤しようとしたら駅でめちゃくちゃ吐いてしまい遅刻確定してしまったのでとりあえず連絡をした。そんで出勤してから「帰ってって連絡返したよ」と言われ変な空気になり謝り倒して速攻退勤した。朝の8時だった。

 

とりあえず眠れていないのではよ寝たい__今日は門田の誕生日で、明日に会う約束をしているからその時に渡す絵も、年賀状も、学校の課題も片付けたい。しかし家に帰っても家族が揃っているはずなので、私がまたストレスに押し潰されるという予想しかできなかった。

どうせ家帰ってやる事は同じなのだから外で済ませたってズル休みにはならんやろ(ズル休みとは?)と思いモーニングをやっている店を探した。行きたいところは3軒ほどあり、しばらく歩いてそのどれもが閉まっているのを確認した。まあ年末やしな。てか全然お腹空いてないしなあ。あと残っているやる事といえば入浴である。メイクをしてから1時間ちょっとしか経っていないけど落とさなければ眠れまい。てか昨日は頭を洗えなかったので銭湯に行こう。家にある風呂の釜より下にある少量すぎるお湯を温めるとなるとかなりめんどくさい。親から小言が飛んでくるのもなんとなく想像できる。

3駅先にあるお気に入りの銭湯は朝の10時に閉まる。その銭湯はお気に入りの商店街を抜けた先にあり、私がいろんな人を連れて行った唯一の銭湯なのだ。

コンビニでメイクを落としなどを購入してから向かった。肝心のシャンプー、リンス、ボディソープ、タオルは向こうで買った。入浴料込みで1,000円くらい。やっぱり石鹸類は高いぜ……(泣)

受付の女性に「10時までやけど良い?」と聞かれて元気よく「はい!」と返事した。猶予は40分だった。普段は20分あればミッションクリアできるので余裕なのではないかと思った。とりあえず服を脱いで久しぶりに体重計に乗った。53キロだった。太ったな。筋トレがしたい。身体、使わなさ過ぎて、言葉の通りバキバキと軋むのだ。

 

朝のお風呂の気持ち良いところは自然の光だけで浴室が照らされているところにある。私は電気照明が嫌いなので、できるだけ電気をつけずに生活したいと思っている。夕方に風呂に入るのも好きだなー。

 

閑話休題 銭湯のシャワーについて、一回プッシュしたら一定時間出るタイプのがほとんどだと思うんですけど、よく通う銭湯は普通にカウントして3秒でお湯が止まる。足を使って風呂に入れたらどれだけ楽なんだろうと思いながらチマチマボタンを押しては全力で髪を洗い、身体を洗うなどをした。シャワーが固定されてるタイプのやつも好きですめちゃくちゃ洗いにくいけどな!隣の男湯で全力で歌うジジイ(敬称)に合わせて何かを歌おうとしたけど、何も出てこなくて、今の私のアンセムってないんだなという驚きを感じながらその場で作曲して鼻歌を歌った。

 

結局ものすごいタイムロスをかまして10分だけの入浴となってしまった。閉店間近なだけあって人が少ないので露天風呂へ直行した。今日のお湯は赤かった。緩めのお湯に浸かりながら、さまざまなことを考えた。まず、さわのさんのこと、そして、私の身体のこと

銭湯から飛び出してとりあえず商店街で買い物をしようと思った。あとずっと行きたかったクレープ屋さんにも行きたい。ついでにどこかで日記を書きたいが、お気に入りだったデニーズは閉店してしまったし、折角風呂に入ったのにタバコ臭いサ店に入ってにおいが移るのはは勘弁して欲しいなあと思った。

商店街はどこも正月ムードで、お節の中身だったり仏花だったり、まあ結局いつも通りだけど__忙しない感じが年末なんだなあという実感を強くさせる。

とりあえず御目当てのクレープ屋(軽食屋)さんでチョコアーモンドのクレープを頼んだ。270円。白身魚のホットドッグや今川焼きは120円だったり70円だったりなのでクレープだけ地味に高くてウケる。でも買う。ぶっちゃけ甘いものを食べたい気分ではなかったけど、以前訪れた時に、次はここのクレープを食べるぞ!と決意していたのでその意見を尊重した。

 

クレープを食べながらきったねえ人工の川みたいなのを眺めながら今日記を書いている。実際かれこれ30分は書いている。風呂上がりなだけあってまだ寒くはないし、眠気と、妙に満たされた腹のおかげでだいぶ機嫌がいい。

そういえば母は言っていた。冬はよく晴れるんやでって。まー確かに今日は快晴ですわ。この街は晴れが似合う。どうせ山登って私の家に着くと全てが雲に覆われてどんよりした雰囲気に心を蝕まれていくんやわ。この年末年始のめでたい感じも、人の活気も、あの山には何もない。あー。帰りたくない。でもやらなきゃいけないことがある。今ある私の衝動っていうのは逃避から来ているのは明白である。

 

こうして、また祈るのだ。寒くてもいいです。ただ、私の住む街もよく晴れて、ついでに私自身がもう少し暖かく過ごせます様に。寒さを理由に何かを諦める機会が減ります様に。

 

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バナナとピーナツのトースト

 

エス

その日の晩なぜか光尊から連絡が来た。マジで何?